ワシントンホテルとホテルグレイスリーがお届けする、
地域に根ざした旅の情報

近代建築の巨匠”ル・コルビュジエ”の設計を見られるのは日本でここだけ!上野恩賜公園内の世界遺産「国立西洋美術館」

上野動物園、東京国立博物館や国際子ども図書館といった文化施設も集まる”上野恩賜公園”。今回はその中の一つ「国立西洋美術館」の建築美をご紹介。美術館はあまり行かないという人でも、同公園を訪れたら外観を一眼見るだけにでもぜひ立ち寄ってみて。

国立西洋美術館(National Museum of Western Art)

1900年代初頭、日本の貧しい画学生が優れた西洋画に触れる機会を増やせるようにと立ち上がった川崎重工の初代社長・松方幸次郎。あの印象派の巨匠・モネから作品を直接購入するほど、熱心に西洋画を買い集めたそう。彼が収集した作品は世界恐慌や戦争によって散らばってしまったものの、第二次世界大戦後に吉田茂がフランス政府が没収した松方の400点ほどもの作品の返還を求め、それらを保管するための場所として1959年に「国立西洋美術館」が建てられました。

設計したのは、近代建築の三大巨匠のひとり”ル・コルビュジエ”。彼の設計は”ピロティー”と呼ばれる柱だけで構成される吹き抜け空間や自然光の利用などが特徴で、世界の建築に大きな影響を与えました。そんな彼の建築を日本で見ることができるのは、ここ国立西洋美術館だけなのです!また、美術品が増えた場合に外側に増築できるようにも設計されている点もポイント。この構想などが評価され、ヨーロッパや南アメリカの7か国にある17作品と合わせて 2016年に世界文化遺産に登録されました。さらに、メインホールからぐるぐると渦巻き状に登っていくスロープも同美術館の特徴のひとつ。展示されている美術品と合わせて、貴重な建物自体も堪能してみて。

開館時間火〜木、日 9:30〜17:30/金、土 9:30〜20:00
月曜、年末年始休館(臨時休館あり)
※館内エリアによって開館時間が異なる場合があるため、公式ホームページにてご確認ください。
*月曜が祝日の場合は翌平日が休館日となります。
常設店観覧料一般 500円、大学生 250円
住所東京都台東区上野公園7-7
アクセスJR上野駅より徒歩1分、都営地下鉄銀座線「上野駅」より徒歩8分
ホテルタビノス浅草:田原駅から都営地下鉄銀座線で2駅
ホテルグレイスリー浅草:浅草駅から都営地下鉄銀座線で3駅
URLhttps://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

今回の旅の拠点