ものづくりのまち・新潟県燕三条で、金属加工の職人技を体験できるスポット
新潟県・燕三条地域は古くから「職人のまち」として有名で、職人の高度な技術によってつくられた作業工具や刃物、金属洋食器などを製造する企業が数多くあります。現在では日本屈指の「ものづくりのまち」として世界的に有名となり、ノーベル賞の晩餐会で使われるカトラリー(ナイフやフォーク、スプーンなどの総称)やAPECで各国首脳へのお土産として燕市の製品が採用されるほどに。今回はそんなものづくりのまち・燕三条で、職人の技を体験できる場所を3つ紹介します。
職人による金属加工を間近で見学することもできる「燕市産業史料館」
江戸時代から現代までの、燕市の産業の歴史が紹介された博物館です。「産業」というジャンルで博物館が開かれたのは、日本では燕市産業史料館が初めて。職人による金属加工の技を間近で見られたり、実際に製品に触れて製造も体験できたりするので、燕市の技術力を学ぶのにぴったりなスポット。「体験工房館」では、以下の体験が可能です。
- 純銅タンブラーの鎚目入れ体験
- 錫ぐい吞みの製作体験
- 錫の小皿づくり体験
- チタン製スプーンの酸化発色体験
これらのほか、期日限定の体験も用意されています。なお期日限定の体験は実施される曜日が決まっているので、ご利用の際はホームページを確認しましょう。
営業時間 | 9:00~16:30(体験受付は閉館の30分前まで) |
住所 | 新潟県燕市大曲4330-1 |
アクセス | 燕三条ワシントンホテルより車で6分 |
URL | http://tsubame-shiryoukan.jp/taiken.html |
作業場特有の空気感も直に感じられる。老舗包丁メーカー「藤次郎オープンファクトリー」
創業50年を迎えた老舗包丁メーカー「藤次郎株式会社」がブランド発信の拠点として開設した工場見学施設。2018年にグッドデザイン賞を受賞した同施設では、匠の刃物づくりを近くで見られるのに加え、「藤次郎ブランド」のルーツや製品づくりに対する想いを学ぶことができます。見学場所と作業場はガラスで仕切られていないため、仕事場の匂いや空気を直に感じられるのも魅力です。調理用刃物や業務用・家庭用包丁などが豊富に展示されており、販売コーナーも併設。ナイフアトリエ内のワークショップスペースでは、ペーパーナイフ磨き体験などのイベントが開催されているので、ぜひチェックしてみて。
営業時間 | 10:00~17:00(ナイフギャラリーのみ18時)日曜定休 |
住所 | 新潟県燕市吉田東栄町9‐5 |
アクセス | 燕三条ワシントンホテルより車で14分 |
URL | https://tojiro.net/openfactory/ |
現役の職人からものづくりの精神が学べる施設「三条鍛冶道場」
「伝統技術とものづくりの精神を次の世代に伝え、産地を発展させたい」という鍛冶職人の想いから開設された研修施設。三条鍛冶の歴史や木工、仏壇づくりなどの知識が学べ、ものづくり体験も可能です。体験講座には以下のようなものがあります。
- ペーパーナイフづくり体験
- 庖丁研ぎ体験
- 和釘づくり体験
現役の職人のアドバイスを受けながら体験できるので、ものづくりをしながら本格的な鍛冶の知識や技術に触れることができます。時期によっては不定期開催の企画講座が開催されていますよ。
営業時間 | 9:00~17:00(体験実施時間は16:30まで)月曜定休 |
住所 | 新潟県三条市元町11-53 |
アクセス | 燕三条ワシントンホテルより車で11分 |
URL | https://kajidojo.com/ |
今回の旅の拠点
燕三条ワシントンホテル
JR上越新幹線「燕三条駅」 徒歩5分