新緑に癒される、歴史と花をめぐる福井の旅
自然に癒され、歴史にふれる。初夏のやわらかな光に包まれながら、街の喧騒から少しだけ離れて、心を整える旅へ。紫陽花が咲き誇る川沿いをそぞろ歩き、戦国の記憶をたどり、苔むす禅の世界に身を置く。徒歩やバスで気軽にアクセスできる、非日常が待つ3つのスポットをご紹介します。
あじさい咲く川辺を歩く、足羽川堤防のさんぽ道

福井駅から徒歩圏内に流れる足羽川。その堤防沿いは、地元の人々にとって春と初夏の花の名所として知られています。春は桜並木、そして初夏には紫陽花。季節ごとに表情を変えるこの場所は、訪れるたびに違った美しさに出会えるのが魅力です。6月になると、堤防沿い約2kmにわたり1万本を超える紫陽花が咲き誇ります。ピンクや青、白といったさまざまな色の花が、川の両岸を彩る光景はまさに圧巻。川面に映る花々のゆらめき、そして風に揺れる葉音が、歩く人の心をゆっくりとほどいてくれます。とくにおすすめしたいのが、朝の静けさに包まれた時間帯の散策。人の少ない早朝には、鳥のさえずりと川のせせらぎだけが響き、花の色彩がやさしく浮かび上がるような幻想的な空気に包まれます。一方で、夕暮れどきの空の色とあじさいのコントラストもまた趣深く、時間帯によって異なる表情が楽しめます。
営業時間 | 見学自由 |
住所 | 福井県福井市足羽上町 |
アクセス | ホテルフジタ福井より徒歩で約5分 |
URL | https://fuku-iro.jp/spot/detail_10386.html |
戦国の記憶をたどる、新緑の一乗谷朝倉氏遺跡

福井駅からバスで約30分。深い山々に囲まれた谷あいに広がる「一乗谷朝倉氏遺跡」は、かつて越前を治めた戦国大名・朝倉氏の本拠地。約400年前に滅びた城下町の跡が、今もほぼそのまま残されており、“日本のポンペイ”とも称される貴重な史跡です。6月の一乗谷は、木々が青々と茂り、歴史的な石畳や庭園とあいまって、新緑と遺跡の美しさが調和する絶景の季節。復元町並みでは当時の暮らしぶりを体感でき、ガイドツアー(※多言語案内あり)も充実しており、海外の方にも人気です。歴史に触れながら自然の中を歩く時間は、まさに現代の喧騒を離れた「静かな非日常」。ホテルでの滞在に加え、半日観光コースとしてもおすすめできるスポットです。
営業時間 | 09:00~17:00(入館は16:30まで) |
住所 | 福井県福井市城戸ノ内町 |
アクセス | ホテルフジタ福井より徒歩で約10分の福井駅より京福バス一乗谷東郷線、復原町並停で下車すぐ |
URL | http://fukuisan.jp/ja/asakura/ |
禅の世界に包まれる、永平寺で心を整える

日常から離れて、心を静かに整えたい——そんな気持ちに応えてくれるのが、福井駅からバスで約40分の場所にある「永平寺」。1244年に道元禅師によって開かれた曹洞宗の大本山で、今も200人を超える修行僧が日々の修行に励んでいます。参道を進み、杉木立に囲まれた門をくぐると、そこには張り詰めた空気と自然の静けさが広がります。木造の回廊や装飾の美しい法堂(はっとう)など、文化財としての見どころも多く、雨に濡れた苔庭は特に美しいと評判。しっとりとした空気感が、より一層心を落ち着かせてくれます。近年は多言語対応のガイド設備や資料も整備されており、外国人旅行者も多く訪れる人気スポット。観光としても、精神的なリトリートとしても価値の高い場所です。
営業時間 | 08:30~16:30 |
住所 | 福井県吉田郡永平寺町志比5-15 |
アクセス | ホテルフジタ福井より徒歩で約10分の福井駅より京福バス「永平寺ライナー」に乗車、永平寺門前停て下車すぐ |
URL | https://daihonzan-eiheiji.com/ |
今回の旅の拠点
ホテルフジタ福井
JR福井駅 徒歩7分