美しい里山に囲まれた、「山寺」周辺で秋の紅葉を満喫する観光コース
「山寺」の名で親しまれる「宝珠山立石寺」。開山から1,100年以上経つこの場所は、神秘的な空気を味わえる景勝地でもあります。森の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、1,015段の石段を登っていくと、空中に浮かぶように建つお堂と緑豊かな山々が組み合わさった素晴らしい眺望を臨むことができるので必見。特に10月下旬~11月上旬は紅葉が見頃なので、ぜひ訪れたいところ。今回は、モミジやイチョウを愛でながら山寺周辺を巡るのにおすすめのスポットをご紹介します。
1,015段の石段を上り、松尾芭蕉が詠んだ地を歩く「山寺」
貞観2年に清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いた天台宗のお山、「山寺」。松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ地として知られるように、四季折々の自然を感じられるスポットです。山の麓にある登山口から五大堂まで登っていく拝観モデルコースは、往復で1時間半ほど。登山口から約20分の地点にある「仁王門」はここだけでも十分紅葉を楽しむことでができると言われる場所なので、立ち止まって鑑賞してみるのもおすすめ。平安時代の秘仏、薬師如来を祀った「根本中堂不滅の灯」など、じっくりと拝観したいスポットが多いので、できれば時間にゆとりを持って訪れましょう。通常の服装や靴でも拝観には支障ありませんが、登山用の装いのほうが歩きやすいのでおすすめ。水分補給できる飲み物やタオルも持っていくとさらに安心です。
拝観時間 | 8:00~17:00 |
拝観料金 | 山門・奥之院 300円 宝物殿 200円 根本中堂内陣 200円 |
住所 | 山形県山形市山寺4495-15 |
アクセス | 山形駅西口ワシントンホテル、山形七日町ワシントンホテル:山形駅よりJR仙山線で3駅、山寺駅より徒歩4分 |
URL | https://www.rissyakuji.jp/ |
山寺を代表する景観を一望できるビュースポット「五大堂」
「山寺」の参拝ルートの最後に訪れる立石寺の中でも随一の絶景スポットが「五大堂」です。この建物は、お寺を守護する五大明王を祀る道場であり、京都の清水寺や滋賀の石山寺と同じく断崖に突き出すような作りで建立されています。能の舞台のようなお堂の奥は、三方が吹き放しとなっているため、何ひとつ遮るもののない美しい田園風景を心ゆくまで満喫できます。四季を通じておすすめのビュースポットですが、10月下旬になると、鮮やかに色づいた紅葉によって連なる山々が錦に染まります。10月下旬から11月初めにかけては「宝珠山ライトアップ・光のロード」が開催されており、日中とは違う夜間の幻想的な景色を眺めることができます。古寺の宵の風情を味わいたい人はぜひお見逃しなく。
拝観時間 | 8:00~17:00 宝珠山ライトアップ 10月24日~11月7日 |
住所 | 山形県山形市山寺4456-1 |
アクセス | 山形駅西口ワシントンホテル、山形七日町ワシントンホテル:山形駅よりJR仙山線で3駅、山寺駅より徒歩6分 |
URL | https://www.rissyakuji.jp/ |
山形名物の手打ちそばとぼたもちに舌鼓を打つ「美登屋」
山歩きに疲れたら、根本中堂の登り口から徒歩2分のところにある「美登屋」で一休みするのはいかがでしょうか?こちらは山寺を流れる立谷川のせせらぎに耳を傾けながら、郷土料理を味わえるお店です。見頃の時期には窓から紅葉を眺めることもできるので注目。厳選した国産そば粉を使い、香りと歯応えにこだわった二八そばが美登屋自慢の看板メニュー。風味豊かな打ち立て蕎麦は、シンプルにそのままのど越しを楽しむもよし、山形名物の「だし」や天ぷらと一緒に味わうもよし。秋であれば季節限定の、山形の菊「もってのほか」のおひたしも合わせて注文したいところです。小腹が空いているなら、そば汁で煮た「青菜漬け」を包んだ山寺おやき、「宝珠っ子」や地場産の枝豆を使った素朴な「ずんだ餅」をいただくのもおすすめですよ。
営業時間 | 10:30~16:00(4月~11月)/11:00~15:00(12月~3月) 不定休 |
住所 | 山形県山形市山寺4494-5 |
アクセス | 山形駅西口ワシントンホテル、山形七日町ワシントンホテル:山形駅よりJR仙山線で3駅、山寺駅より徒歩4分 |
URL | http://www.soba-mochi-mitoya.com/ |
今回の旅の拠点
山形七日町ワシントンホテル
JR山形駅 車で約7分
山形駅西口ワシントンホテル
JR山形駅 徒歩2分