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秋季限定公開の歴史的建造物を訪ねる、京都の非公開文化財特別公開めぐり

公益財団法人京都古文化保存協会が毎秋主催する「京都非公開文化財特別公開」。今年でついに第57回を迎えたこのイベントでは、10月~12月の公開期間中、普段目にすることのない歴史的建造物の内部を見ることができます。令和3年度は京都市と八幡市の12か所の非公開文化財が対象となり、1か所につき1000円の拝観料が別途必要です。今回は、12月5日までの限定公開されている文化財のうち、おすすめのスポットを3つご紹介します。

今回ご紹介するスポットはいずれも、ホテルグレイスリー京都三条やホテルタビノス京都から乗り換えなしで訪れることができます。

法堂で秘仏を拝み、三門の楼上で荘厳な空間に酔いしれる「東福寺」

日本最古かつ最大級の伽藍を誇る東福寺は、開山聖一国師が宋から持ち帰った書蹟や文書のほか、鎌倉室町時代の貴重な絵画が多数収められた文化財の宝庫です。建物自体も歴史的な価値が高く、重要文化財に指定されたお堂ばかり立ち並びます。特別公開の期間は、本尊のある法堂内部と国宝指定の三門の楼上に立ち入ることができます。法堂では、ぜひ目線を上に向けてみましょう。天井を彩る堂本印象作、蒼龍図の大迫力に、思わず目を見張ります。もう一つの限定公開スポットである三門の2階部分では、画僧・明兆らが手掛けた極彩色の飛龍や天女で彩られた荘厳な空間に目を奪われること間違いなし。国宝の楼上から眺める京都市内の景色もぜひ楽しんでくださいね。

拝観時間9:00~16:00
拝観料東福寺本坊庭園(方丈) 500円/通天橋・開山堂 通常期600円・秋期1000円
住所京都府京都市東山区本町15丁目778
アクセスホテルグレイスリー京都三条:三条駅から京阪本線で4駅、東福寺駅より徒歩6分
ホテルタビノス京都:清水五条駅から京阪本線で2駅、東福寺駅より徒歩6分
URLhttps://tofukuji.jp/

明治の洋館の中で、和と洋が融合した空間の美に浸る「長楽館」

長楽館(Chourakukan)
Photo by @motoko.86

 “明治の煙草王”村井吉兵衛が1909年に建てた迎賓館として有名な長楽館。現在ではホテル・カフェになっていますが、1989年に京都市の有形文化財として指定された実績のある歴史的建造物です。今回の特別公開では、同館の3階にある「御成の間(おなりのま)」と茶室「長楽庵」が一般開放されます。格式のある書院造の和室の中に、バカラ製のシャンデリアやステンドグラスが散りばめられた御成の間は、東洋と西洋の文化が融合した美しさ。表千家にある書院形式の「残月亭」の写しといわれている茶室も含めて、洋館の中で異彩を放つ和の趣を堪能できます。拝観の後、時間があれば1階のカフェで優雅なティータイムを過ごすのもおすすめです。

拝観時間10:00~16:00
住所京都部京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
アクセスホテルグレイスリー京都三条:四条河原町よりバスで2駅、祇園で下車後徒歩4分
ホテルタビノス京都:河原町五条よりバスで5駅、東山安井で下車後徒歩7分
URLhttps://www.chourakukan.co.jp/

国宝を間近に拝みながら、心静かに厄除けを祈願する「賀茂別雷神社」

ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録された賀茂別雷神社は、上賀茂神社や上社という名称で多くの人に親しまれている神社です。主祭神として祀られているのは、雷を分けるほどの力を持つ神様、賀茂別雷命(かもわけいかづちのかみ)。境内には重要文化財41棟と国宝2棟があり、今回はその国宝に指定されている本殿・権殿が特別公開されています。曲線を描いた長い屋根が特徴の神社建築様式「流造」の原形となった「檜皮葺(ひわだぶき)の三間社流造」の建物や江戸時代に狩野派が描いたとされる狛犬の絵が見どころ。普段は入ることのできない神域で、国宝を間近に拝みながら、開運厄除けを祈願してみてはいかがでしょう?

拝観時間9:00~16:00
住所京都府京都市北区上賀茂本山339
アクセスホテルグレイスリー京都三条:河原町三条よりバスで21駅、上賀茂御薗橋で下車後徒歩5分
ホテルタビノス京都:河原町五条よりバスで29駅、上賀茂神社前で下車後徒歩2分
URLhttps://www.kamigamojinja.jp/

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