愛らしい妖怪たちに出会える。2023年で18年目を迎える高台寺の人気イベント「百鬼夜行展」

2006年から続く高台寺の夏恒例イベント「百鬼夜行展」。同寺が所蔵する妖怪にまつわる絵巻や掛け軸などが楽しめるだけでなく、本堂や境内には妖怪が描かれた”おばけ提灯”が吊るされ、訪れる人を出迎えます。さらに今年はAR（拡張現実）を使用した仕掛けも用意されているそう。愛らしさもある妖怪たちにぜひ会いに行ってみて。

豊臣秀吉の正室の北政所（ねね）が秀吉の冥福を祈るため、1606年に創建された高台寺。境内には国の史跡、名勝にも指定された池泉回遊式庭園が広がり、特に秋季には池に映り込む鮮やかな紅葉を目的に多くの人が訪れます。また特別拝観や茶会などのイベントを1年を通して行なっている同寺。中でも夏の「百鬼夜行展」は人気イベントの1つで、2023年で18年目を迎えます。

同展では新旧２本の百鬼夜行絵巻や、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師の河鍋暁斎が描いた地獄太夫の掛軸などを特別展示。貴重な妖怪の絵を見ることができます。また本堂や境内に吊るされた”おばけ提灯”にも注目。可愛らしく描かれた妖怪たちが、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。さらに今年はAR（拡張現実）を用いたアニメーションも見どころの1つ。建物から飛び出した妖怪たちが境内に隠れている仕掛けになっていて、子どもから大人まで楽しめるイベントになっています。8月18日までは22時まで境内を散策できる夜間特別拝観を実施しているので、より雰囲気のある中で妖怪たちに出会えますよ。