外国人観光客から再注目！昭和が息づく浅草地下街

東京・浅草は、雷門や浅草寺など日本を代表する観光地として知られ、今や外国人旅行者にも大人気。近年では、SNSや映画の影響で“下町レトロ”の魅力が再注目されています。その中でも話題となっているのが、日本最古の地下商店街「浅草地下街」。東京メトロ銀座線浅草駅に直結するこの小さな地下街は、昭和30年の開業以来、70年近く浅草を支え続けてきました。レトロな看板やタイル張りの壁、昭和の空気をそのまま残した飲食店や理髪店が並び、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気。2024年にアカデミー賞にノミネートされた映画『PERFECT DAYS』では、役所広司さん演じる主人公が通う場所として登場し、海外からの注目も集めています。

なかでも人気なのが、創業50年以上の老舗焼きそば店「福ちゃん」。飴色のカウンターや鉄板の香ばしい音が食欲をそそる名店です。看板メニューは濃厚ソースが絡んだ焼きそば（350円〜）。目玉焼きや牛すじをトッピングしてもワンコイン程度とリーズナブルで、瓶ビールを片手に昼飲みを楽しむ常連や観光客でいつも賑わいます。映画の舞台にもなったことで外国人客も増え、今では“浅草のローカルグルメ聖地”として知られる存在に。にぎやかな仲見世通りからほんの数分、地上の喧騒を離れて、昭和の情緒が息づく地下の浅草をのぞいてみてはいかがでしょうか。