ワシントンホテルとホテルグレイスリーがお届けする、
地域に根ざした旅の情報

日本初の純国産絵の具と独自の色を発明。芸術の世界に革新をもたらした老舗画材店「月光荘」

月光荘の店内(Interior of Gekko-so)

200以上もの画廊が点在し、国内有数のアートスポットと言える銀座。今回は、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が「月光荘」と名付けた、創業100年余の画材店を訪れてみましょう。

月光荘の外観(Exterior of Gekko-so)

「月光荘」は、自然をこよなく愛した橋本兵蔵氏によって1917年に創業。18歳で上京した彼は、与謝野夫妻の住む家の向かいのYMCAの主事・フィッシャー氏の家で書生として住み込みで働いました。当時雑誌「明星」を主宰していた夫妻の家には、日本を代表する歌人や画家、建築家、歌舞伎役者などジャンルを超えた人々が集っていたそう。彼らに可愛がられていた兵蔵氏は、画家たちの”ものを見る目”や”表現する心”に魅了されて、国内で販売されていた画材に不満を抱える彼らの役に立ちたいという思いから月光荘をオープンしました。
そんな経緯があってレトロ感あるレンガ造りの入り口には、与謝野晶子さん直筆の看板が掲げられています。店内に足を踏み入れると、色とりどりの文具が綺麗に陳列されているフォトジェニックな景色が広がっています。

月光荘の店内2(Interior of Gekko-so)

日本ではじめての純国産・油絵の具を発明した月光荘の商品は全て、ほかでは手にいれることができないオリジナル。ちなみに、”月光荘ピンク”と呼ばれるCobalt Violet Gekkoso Pink(コバルト・バイオレット・ピンク)は、1971年の世界絵の具コンクールで1位を受賞。ル・モンド紙に「フランス以外の国で生まれた奇跡」と評価された絵の具です。そんなこだわりが詰まった本格画材道具から、遊び心を持ち合わせた文具まで様々なアイテムに心がときめきます。

営業時間11:00〜19:00
住所東京都中央区銀座8-7-2 永寿ビル1F、B1F
アクセスホテルグレイスリー銀座:ホテルより徒歩3分
ホテルタビノス浜松町:竹芝駅からゆりかもめで2駅、新橋駅より徒歩5分
URLhttp://gekkoso.jp/

今回の旅の拠点