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全長7mにも及ぶ葛飾北斎の肉筆画を展示。1800点もの作品を所蔵する、斬新でモダンな外観が特徴的な「すみだ北斎美術館」

相撲の聖地・両国国技館があることで知られる、両国エリア。東京スカイツリー®︎やすみだ水族館などがある錦糸町駅まで1駅なので、ついでに立ち寄ってみるのもいいかも。そんな両国エリアにある観光スポットの中から、今回はフォトジェニックな穴場スポット「すみだ北斎美術館」をご紹介。墨田区で生まれ育ち、約90年といわれる生涯のほとんどを同区で過ごしたという室町時代の浮世絵師・葛飾北斎の人生を垣間見ることができますよ。

墨田北斎美術館の外観(The exterior of The Sumida Hokusai Museum)

2016年11月にオープンした「すみだ北斎美術館」。設計を手掛けたのは、妹島和世氏。日本建築大賞や建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞など、名だたる賞を数々受賞している女性の建築家です。外壁全体に鏡面アルミパネルが使用されている斬新なデザインに、足を引き止められるはず。周辺の風景が壁面に映ることで、違和感なく見事に街並みに溶け込んでいます。見る角度によって色や印象が変化するのも、注目したいポイントですね。

切り込み部分(The part of slit)

三角形の切り込みは”地域に開放された美術館”というコンセプトに基づき、どこからでも建物内に入れるようにするためにつくられたそう。1階部分では、4方向の通路から入館が可能。つまり、建物に“裏側”が存在しない構造になっているのです。また、切り込みにはめ込まれたガラスは、館内に開放感を与える役割も担っています。外の風景が見え、陽の光が差し込んでいるため、建物内にいないような気分にさせられます。

そんな空間で研究者や墨田区によって収集された、葛飾北斎の約1,800点もの作品を鑑賞してみて。常設展はテーマごとに複数のエリアで構成されており、タッチパネルや高精細モニターなどを使用して北斎の生涯をわかりやすく紹介。特に見逃せないのが、版画でも印刷物でもなく、北斎自身が直接紙に描いた全長7mにも及ぶ肉筆画「隅田川両岸景色図鑑」です。長らく所在が不明でしたが、何と100年以上もの時を超えて発見されたそう。また、年5〜6回行われる企画展も楽しみのひとつ。館内は、一部を除いて写真撮影ができるので、外観だけでなく貴重な北斎作品をカメラに収めることができますよ。

開館時間9:30~17:30 月曜定休
住所東京都墨田区亀沢2-7-2
アクセス浅草駅から都営浅草線で1駅、蔵前駅で都営大江戸線に乗り換え。1駅先の両国駅より徒歩5分
URLhttps://hokusai-museum.jp/

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