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買い物、ワークショップ、食事を通して、ものづくりの街・燕三条の世界を魅了する職人技を五感で体験する大人旅

三条鍛冶道場(Sanjo Kaji Dojo)

金属加工を中心とした“ものづくり”で知られている、新潟県の「燕三条エリア」。燕市と三条市を合わせた地域で、大小合わせて約3,000もの工場があるのだそう。ものづくりの街としての歴史を歩みはじめたのは、江戸時代初期。河川の氾濫によって苦しむ農民に、和釘づくりが推奨されたことがルーツだと言われています。それ以降伝承されてきた和釘の技術が応用され、燕市では1枚の銅板で銅器を製作する鎚起銅器(ついきどうき)や洋食器などの製造産業へと発展。三条市では、大工道具や打刃物など、鍛冶道具の製造技術が発達しました。現在では、アウトドア総合メーカー「snow peak」のような、世界から注目されるブランドが数多く揃っています。そこで今回は、買い物やワークショップ、食事を通して、ものづくりの街・燕三条に息づく伝統の技と地域の魅力を五感で体感できる大人旅プランを考えてみました。

全てのスポットが燕三条駅から徒歩や電車で30分圏内でアクセス可能です。

職人たちが繋がり、創出した新アイテムに出会える。オープンファクトリー型施設「FACTORY FRONT」

FACTORY FRONT presented by MGNET
Photo by @haruka7213

”地域のフロントマン”として燕三条のものづくりの情報を発信する、オープンファクトリー型施設「FACTORY FRONT」。廃工場をリノベーションしていて、明るく開放的な空間が広がっています。入り口付近はショップエリアとなっていて、燕三条をはじめ、様々な地域の職人さんが繋がることで生みだされた選りすぐりの新アイテムがずらりと並んでいます。FACTORY FRONTを経営するマグネット社の商品、燕市にある包丁専門の製造メーカー「藤次郎」の刃物、「snow peak」のキャンプ用品、燕三条地域と交流のある富山県高岡市の鋳造アクセサリーや福井県鯖江市のめがねなど、バラエティー豊か。普段使いでき、さらに幅広い用途で活躍してくれるアイテムからは、地域が培う高い技術力と作り手の熱い想いを感じられます。また、常時職人さんの手仕事を見学できるファクトリースペースにもご注目。燕三条の様々な技術を活用して、マグネット社の金属製の名刺入れが作られています。

営業時間10:00~18:00  年中無休(年末年始を除く)
住所新潟県燕市東太田14-3
アクセス燕三条駅から弥彦線で2駅、西燕駅より徒歩5分
URLhttp://www.factoryfront.com/

現役の鍛冶職人に教わりながら、和釘や刃物を手作り。三条伝統の鍛冶の歴史と技術を体感できる「三条鍛冶道場」

三条鍛冶道場(Sanjo Kaji Dojo)
Photo by @gomagoma0205

「三条鍛冶道場」は、鍛冶職人たちの匠の技を体験できる、全国的にも珍しい体験施設です。随時開催されている体験講座は、20年に一度造り替えられる伊勢神宮の式年遷宮でも使用されているという釘を作ることができる「和釘づくり体験」、五寸釘を叩いたり削ったりしながら作り上げる「ぺーパーナイフづくり体験」、持参した自分の包丁を研ぐことができる「包丁研ぎ体験」の3つ。レベルが上がると包丁や小刀作りに挑戦することもできるそう。指導してくれるのは、現役の鍛冶職人。丁寧にわかりやすく教えてくれるので、初心者でも安心して参加することができます。鉄や鋼を火床で熱し、金槌で熱い金属を叩き、研磨機を使って磨く作業は実際にやってみるとちょっぴり難しいですが、日常ではなかなか味わうことができない感覚。音や熱、匂いなど五感をフル活用してひとつの物を作り上げる鍛冶の奥深さに魅了され、定期的に訪れては本格的な刃物の製作にチャレンジするリピーターも多いスポットです。

開館時間9:00〜17:00 月曜、年末年始(2020年12月29日〜2021年1月3日)休館
※新型コロナウイルスの感染状況により、知事が他県等への移動自粛要請を発表している都道府県に居住する方につきましては、施設を利用することができません。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
住所新潟県三条市元町11-53
アクセス燕三条駅から弥彦線で1駅、北三条駅より徒歩3分
URLhttps://kajidojo.com

インテリア、テーブルウェア、食材全てが燕三条産。360°に新潟の風景が映し出される特別な部屋が話題の「燕三条イタリアンBit 燕三条本店」

地元愛あふれるイタリアン!燕三条イタリアンBit 燕三条本店でランチ/三条市

参照:にいがた観光ナビ『地元愛あふれるイタリアン!燕三条イタリアンBit 燕三条本店でランチ/三条市

全てにおいて”地元産”にこだわる「燕三条イタリアンBit 燕三条本店」。店内に入ってまず目を引くのは、1926年に三条市で創業した刃物メーカー「SUWADA」製の、アーティスティックなシャンデリア。その下には、寺社を装飾する彫刻を生業として1939年に同市で創業した「MARUNAO」製のロングテーブルが設置されています。そんなインテリアに囲まれた店内でいただけるのは、地元食材を使用した絶品イタリアン。燕三条出身のオーナー自ら生産者の畑に足を運び、厳選しているのだそう。さらに地元への強い愛はテーブルウェアにも込められていて、「玉川堂」の食器やグラス、「MARUNAO」のお箸やスプーン、「snow peak」のダッチオーブンなど、燕三条の職人魂が詰まったアイテムを使っていただくことができるのです。より特別な体験をしたい方には、「5Dルーム」がおすすめ。プロジェクションマッピングによって、新潟の美しい自然風景や燕三条のものづくり風景が360度にわたって映し出され、独創性に富んだコース料理が提供されるという贅沢なひと時を演出してくれます。

営業時間ランチ  11:30~15:00/ディナー  18:00〜23:00
住所新潟県三条市須頃1-17
アクセス燕三条ワシントンホテルより徒歩9分
URLhttps://tsitalian-bit.com/main/

今回の旅の拠点