2年ぶりの開催!会津の伝統工芸品「会津絵ろうそく」が1万本灯される幻想的な雪景色を楽しもう
ろうそくに菊や藤、牡丹などの色鮮やかな季節の植物が描かれた、会津の伝統工芸品である「会津絵ろうそく」。昔から最高級品として扱われ、江戸時代には公家に献上されたり、他藩へのお土産品としても利用されたりしました。会津の冬の風物詩「会津絵ろうそくまつり」は、そんな絵ろうそくが約1万本も並べられ、火が灯されます。残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年、2022年の同イベントの開催は中止。しかし、2023年は2年ぶりに開催されます!鶴ヶ城や御薬園など会津若松市内の名所で、夜空とろうそくの優しいあかり、雪景色が混ざりあう絶景を楽しんでみては。
会津絵ろうそくまつりとは?
江戸時代には、会津若松の城下だけでも会津絵ろうそく職人の店が70~80軒ほどあったそう。しかし1,800年代後半ごろのガス灯や電気の普及、第二次世界大戦の敗戦も相まって業界は継続の危機を迎えます。ところが、ろうそくに興味をもった有名芸術家やマスコミによる伝統存続の働きかけ、会津の人々の「1本ごとに職人技が感じられる同ろうそくを多くの方に知ってもらいたい」という想いから、会津絵ろうそくまつりが開催されることに。なんと第1回から行列が途切れないほどの盛況となり、毎年開催されることになりました。そんな同まつりは、2023年で開催24回目を迎えます。今年のテーマは「未来への伝燈」です。会場は鶴ヶ城や御薬園のほかにも複数あります。それぞれの特色に合わせてろうそくが灯されるので、場所によって異なった美しさが楽しめますよ。
開催期間 | 2023年2月10日〜2023年2月11日 17:30頃〜20:30 |
会場 | 鶴ヶ城・会津若松市 鶴ヶ城・御薬園・会津若松駅・西郷頼母邸跡付近・七日町通り・野口英世青春通り・大町通り・いにしえ夢街道 |
URL | https://aizu.com/erousoku/program.html |
天守閣から絵ろうそくに彩られた景色を一望できる「鶴ヶ城」
メイン会場のひとつである、会津若松のシンボルともいえる鶴ヶ城。1384年に建てられた城で、伊達政宗や上杉景勝などの歴史的に有名な人物が城主を務めたことでも有名。祭り期間中は、厚みと丈夫さが特徴的な会津産の陶磁器である「会津本郷焼」が使われた灯火器や、縁起がよく美しい絵柄が特徴である「会津塗り」の燭台などによって「動」の世界が表現されます。城の天守閣に登れば、無数の柔らかな灯りがつくりだす幻想的で荘厳な景色を一望することができますよ。
住所 | 福島県会津若松市追手町1-1 |
アクセス | 会津若松ワシントンホテルより車で8分 |
URL | https://www.tsurugajo.com/tsurugajo/ |
あかりのともった山水庭園は神秘的な雰囲気に。「御薬園」
鶴ヶ城に続きメイン会場となる「御薬園」は、国の名勝に指定された山水庭園です。御薬園は1,336年頃から会津藩主の別荘地として利用され、その後朝鮮人参やその他の薬草を栽培する薬草園が設置されたのをきっかけに、「御薬園」と呼ばれるようになりました。祭り期間中は、園内の池が竹筒に入ったろうそくでとり囲まれ、神秘的で奥ゆかしい趣のある景色が楽しめますよ。鶴ヶ城が「動」の世界が表現されているのに対し、御薬園は「静」の世界が表現されており、それぞれ異なる世界観が広がっています。
住所 | 福島県会津若松市花春町8-1 |
アクセス | 会津若松ワシントンホテルより車で6分 |
URL | https://www.tsurugajo.com/oyakuen/ |
今回の旅の拠点
会津若松ワシントンホテル
JR会津若松駅 徒歩3分