重要文化財の美しい赤レンガ駅舎など、見どころが満載。通り過ぎるだけではもったいない「東京駅」

赤レンガがふんだんに使用され、荘厳で趣深い佇まいの「東京駅」。駅舎は重要文化財にも指定されていて、旅の通過駅としてただ通り過ぎるだけではもったいないほどの美しさです。駅構内も見どころが満載なので、たっぷりと時間をかけて魅力に触れてみて。

1914年に開業した「東京駅」。3階建て全長300メートル以上にもなるルネサンス建築の丸の内駅舎は、日本銀行本店などを手掛けた辰野金吾が設計。構造用に約767万個ものレンガを用いて作られました。しかし、開業から31年後に太平洋戦争の空襲により一部が破損。3階建てだった駅舎を2階建てに縮小するなどし、1947年に復旧工事が一旦完了しました。その後、2007年に1・2階部分の保存工事、3階部分の復原工事に着手。2012年には開業当時の姿に再建されました。

日本の建築界を主導した辰野の集大成ともいえる同駅舎。外壁を覆う赤レンガとともに特徴的なのが優雅な曲線を描く南北のドームです。建物内から見上げると八角形になっていて、それぞれのコーナーに創建時の意匠に復原されたワシのレリーフを配置。ワシは羽を広げていて大きさは約2.1メートルにもなるそう。他にも鉄道路線の起点を表すゼロキロポストなど観光ポイントがたくさんある構内。歴史的価値の高い同駅をじっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。