東京タワー付近の路地で発見。東京最古の神社といわれる「幸稲荷神社」

東京タワー周辺エリアには、徳川家の菩提寺として知られる人気スポット「増上寺」をはじめ、“関東のお伊勢様”という愛称で親しまれている「芝大神宮」、芝や芝浦、高輪の氏神様として厚い信仰を集める「御田八幡神社」など、由緒ある寺社が点在するパワースポットの宝庫。そのなかから今回は、東京最古の神社と言われており、様々な幸福をもたらしてくれる「幸稲荷神社」をご紹介します。

東京タワーから徒歩5分場所に鎮座する「幸稲荷神社」。かつて、増上寺の三解脱門の左手に設置されている“黒門”前付近に村があり、その地を守る神社として創建されたそう。驚くことに、東京で最も古い神社のひとつと考えられているのです。
もともとは「岸之稲荷大明神」という名称だったとか。ある時、この神社の信者や周辺の住民に次々と願望成就や商売繁盛、子孫繁栄などの幸事が発生。その結果「幸稲荷神社」と呼ばれるようになり、1624年に正式に改称されました。

年季の入った鳥居。色が少し剥がれ落ちている、神社名が書かれた額。土台が黒くくすみ始めた、猛々しい狛犬。そして、屋根や木材から歩んできた長年の歴史を感じられる本殿。荘厳でありながらも、多くの人々に幸福をもたらしてきたであろう温もりと、全てを包み込んでくれるような懐の深さも感じられます。
子育て中の方は、境内にある「御祠石（みふくらいし）に立ち寄るのもお忘れなく！水を注ぎながら祈願するとどんな熱病も癒え、さらに子供の夜泣きがたちまち止むと伝えられています。