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煉瓦造りのアーチが幾重にも重なる人気レトロフォトスポット。130年以上使用され続けている南禅寺の「水路閣」

銀閣寺や貴船神社、瑠璃光院などと並び、京都市左京区を代表する寺院「南禅寺」。日本最高位の禅寺でありながら、境内に明治時代に造られたレトロな洋建築があるのをご存知ですか?その名は「水路閣」。現在も水路として使用されていて、人気のフォトスポットでもあるのです。

水路閣(Nanzenji Temple)
Photo by @87aco.scenery

南禅寺の境内の奥、自然豊かな場所に今回ご紹介する「水路閣」はあります。こちらに流れている水路は、琵琶湖から引かれた水が蹴上(けあげ)で枝分かれし、大文字の送り火で有名な如意ヶ岳(にょいがたけ)に沿って南禅寺の境内へ届いてきたもの。そしてこの疏水は、銀閣寺近くの哲学の道へと流れていきます。

水路は水力発電やかんがい、防火を目的として1885年に工事が始まり、1890年に完成。水路を造る際、この疏水沿いには社寺が多いためデザインは景観を壊さないよう配慮されました。

水路閣2(Nanzenji Temple)
Photo by @87aco.scenery

南禅寺境内にある水路閣は、ローマ風の煉瓦造り。全長は93.17m、幅4.06m、水路の幅2.42mになります。赤レンガと花崗岩で造られたレトロなアーチ状の橋脚がいくつも並ぶノスタルジックな風景は、ドラマのロケ地としてもフォトスポットとしても人気に。年月を経て自然な風合いが増した水路閣は周りの自然に溶け込み、時間を忘れて見入ってしまうほどです。

竣工から130年以上経過した今も現役のこの疏水。水路閣では実際に水の流れを見ることもできます。私たちを魅了する京都は、明治時代に行われた大規模なこの工事があったからこそ。豊かな水の流れに触れてみてはいかがでしょうか。

アクセスホテルタビノス京都:ホテルから徒歩2分、河原町五条よりバスで18分の南禅寺・永観堂道で下車後徒歩6分
ホテルグレイスリー京都三条:京都市役所前駅から地下鉄東西線で3駅、蹴上駅より徒歩8分
住所京都府京都市左京区南禅寺福地町86
URLhttps://nanzenji.or.jp

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