参拝できるのは年に数回のみ！つつじと新緑が彩る建仁寺の小寺院「正伝永源院」

今回ご紹介する「正伝永源院」は、1202年に創建された京都で最も古い禅寺・大本山建仁寺の小寺院”塔頭”の1つです。通常は参拝が許されておらず、訪れることができるのは特別拝観の間だけ。現在、その特別拝観”つつじと新緑の庭園特別公開”が5月14日まで開催中。今だけしか見られない赤やピンクに彩られた庭園は必見です。

多くの観光客で賑わう華やかなエリアの京都・祇園。そのすぐそばに大本山建仁寺の塔頭として静かに佇むのが「正伝永源院」です。元々は”正伝院”と”永源庵”という別々の建仁寺の塔頭だった同院。ところが1868年に明治政府が行った神社から仏教要素を排除する神仏分離政策により、永源庵は土地と建物を残し廃寺になります。一方1872年に京都府から土地の引き渡しを命じられた正伝院。廃寺になっていた永源庵に移ることになり2つの塔頭は統合、寺号を正伝永源庵としました。

混乱期を経て平穏な日々を取り戻した同院。普段は一般公開はされておらず、私たちが訪れることができるのは年に数回ある特別拝観の期間のみ。現在は”つつじと新緑の庭園特別公開”が2023年4月14日から2023年5月14日まで実施されています。赤やピンクの花を連なって咲かせるつつじと、春の日差しの中でみずみずしく輝く新緑の対比は心奪われるほどの美しさ。植物が持つ生命力を存分に感じられるはず。1ヶ月だけのスペシャルな機会をお見逃しなく。