大阪の歴史に触れる・秋のお出かけにぴったりな「旧藤田財閥」3つのスポット
明治時代に大阪財界の重鎮であった藤田財閥の創始者・藤田伝三郎氏。藤田財閥は、現在ワシントンホテル、ホテルグレイスリー、ホテルタビノスなどを運営する藤田観光グループの前身にあたります。藤田氏は大阪に広大な敷地を有し、その土地は三人の息子たちへと相続。現在では緑と水に囲まれた大阪有数の公園や美術館などの観光スポットになっています。今回はそんな「旧藤田財閥」の3つのスポットをご紹介します。大阪の歴史に触れる秋のお出かけを楽しみましょう。
藤田財閥の本格コレクションを楽しめる「藤田美術館」。期間限定で国宝「曜変天目茶碗」を見る機会も!
旧藤田氏が大阪に有していた広大な土地のうち、現在藤田美術館のある場所は長男が相続しました。藤田美術館は、藤田伝三郎氏のコレクションを展示した美術館で、世界屈指の日本・東洋美術品を所蔵しています。江戸時代から多くの大名家や神社仏閣などに伝えられていた文化財は、明治維新や戦争をきっかけに海外に流出したり失われたりしていきました。そこで美術品愛好家でもあった藤田伝三郎氏がこつこつと貴重な美術品を集め、展示・研究する場を残そうとしました。その思いは後世にも伝わり、現在の藤田美術館へと繋がっています。国宝である「曜変天目茶碗」も所蔵し、期間限定で展示される機会もあるので美術・芸術好きの方は要注目です。
営業時間 | 10:00~18:00 |
住所 | 大阪市都島区網島町10番32号 |
アクセス | ホテルグレイスリー大阪なんばから徒歩約3分の大阪メトロなんば駅より四つ橋線で西梅田駅へ。直結のJR北新地駅より東西線・学研都市線に乗り換え2駅、「大阪城北詰」駅で下車し徒歩約3分 |
URL | https://fujita-museum.or.jp/ |
緑に囲まれたクラシカルな迎賓館「ザ・ガーデンオリエンタル・大阪」。「旧大阪市公館」の趣と大阪の歴史が感じられるスポット
約4,000坪もの敷地があり、現在はウエディング会場やレストランとなっている「ザ・ガーデンオリエンタル・大阪」。三男へと相続された土地にあたります。戦争の惨禍で焼野原となっていた一帯を、大阪万博をきっかけに再開発。海外の重鎮をもてなしたりサミットを開く迎賓館として、「大阪市公館」が建てられました。現在は公館ではなくなったため、一般客でも利用できるように。かつて大統領や首相などが使用した会場を見に出かけませんか?土日はウエディングで閉店していますが、平日は一般客でもカフェを利用できます。旧大阪市公館の趣がそのまま残るクラシカルな建物や内観もみどころのひとつ。非日常のひとときを楽しむことができますよ。
営業時間 | 平日 11:00~17:00 土日祝休 |
住所 | 大阪府大阪市都島区網島町6-1 |
アクセス | ホテルグレイスリー大阪なんばから徒歩約3分の大阪メトロなんば駅より四つ橋線で西梅田駅へ。直結のJR北新地駅より東西線・学研都市線に乗り換え2駅、「大阪城北詰」駅で下車し徒歩約1分 |
URL | https://www.gardenoriental.com/ |
紅葉を楽しみながら秋散歩。藤田氏の邸宅の庭園の一部が今も残る「旧藤田邸庭園」
藤田伝三郎氏が、自身の邸宅としていた一部にあった和の庭園「旧藤田邸庭園」。当時作庭されたままの庭園が残っていて、大阪市指定名勝になっています。指定を受けているのは公園全体ではなく、公園の北東部の一部。池泉回遊式で起伏に富んだ和風の庭園は、当時では珍しくダイナミックさも感じることができます。現在は無料で見学できるので、ゆったりと秋の散歩を満喫してみてはいかがでしょう。公園内にはカエデやイチョウなどもあり、紅葉も楽しめますよ。先にご紹介した藤田美術館からも公園の一部を眺めることができる他、3つのスポットはすぐ近く徒歩で回ることができるため、せっかくなら3つとも訪れてそれぞれ楽しむのもおすすめです。
住所 | 大阪府大阪市都島区網島町10 |
アクセス | ホテルグレイスリー大阪なんばから徒歩約3分の大阪メトロなんば駅より四つ橋線で西梅田駅へ。直結のJR北新地駅より東西線・学研都市線に乗り換え2駅、「大阪城北詰」駅で下車し徒歩約5分 |
URL | https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000008801.html |
今回の旅の拠点
ホテルグレイスリー大阪なんば
御堂筋線「なんば駅」 徒歩3分 / 南海電鉄「なんば駅」 徒歩6分