東京駅より徒歩2分圏内! 復元や再利用された明治・大正・昭和を代表する建造物内にある、丸の内のミュージアム3選
東京駅付近に位置し、ヨーロッパのような洗練された街並みが上品で落ち着いた雰囲気を演出している「丸の内」エリア。1894年に日本初のオフィスビル・三菱一号館が、1923年には当時には珍しいオフィスビルと商業施設が融合した国内最大のビル・丸ビルが建設されるなど、日本の経済の中心地として発展してきました。今回は、明治・大正・昭和の各時代を代表する建造物が復元もしくは再利用された空間で、芸術的な作品を鑑賞できる3つのミュージアムをご紹介します。
東京駅は、銀座駅より東京メトロ丸ノ内線で1駅です。
明治期に建てられた、日本初のオフィスビルを忠実に復元した「三菱一号館美術館」
「三菱一号館美術館」は、鹿鳴館やニコライ堂などを手掛け、明治期の日本の近代建築をけん引したイギリスの建築家ジョサイア・コンドルが設計した「三菱一号館」を可能な限り復元した建物です。冒頭でもご紹介した通り、日本初のオフィスビルで、文明開化を印象づける赤レンガの外観が特徴的。館内ミュージアムでは、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を中心に年3回ほど企画展が開催されています。アートを鑑賞しつつ、細やかな彫刻が施された柱や真鍮でできた扉の取っ手、ガスの量を調整するためのコックまで復元されたガス灯、明治時代に使用されていた部材が再利用された石の階段などにもご注目を。また、当時銀行の営業室として使用されていた空間で食事を楽しむことができる「Café 1894」にもぜひ立ち寄って。展覧会にちなんだタイアップメニューをいただくことができますよ。
営業時間 | 10:00〜18:00 月曜休館日 ※月曜日が祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館 ※年末、元旦、展示替え期間は休館 |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-6-2 |
アクセス | 東京駅より徒歩2分 |
URL | https://mimt.jp/ |
大正時代の東京駅駅舎の姿を想起させる「東京ステーションギャラリー」
1914年に誕生した、東京駅の丸の内駅舎。「東京ステーションギャラリー」は丸の内北口改札付近の2〜3階に位置し、干支のレリーフが施されたドーム型の天井に沿って広がっています。現在の駅舎は第二次世界大戦後に復元されたものですが、このミュージアムは創建当時のレンガや鉄骨、構造を生かした内装となっています。特に、丸いステンドガラスから射し込む陽の光が照らす、幾何学的に渦巻く八角形の螺旋階段はお見逃しなく。階段を上っていくと、創建当時から残る2階以下と復原された3階の構造の違いがはっきりとわかります。その空間を移動していると、タイムトラベルをしているかのような気分になるはず。そんな東京ステーションギャラリーでは、近代美術の名作のほか、建築関係の企画展や、駅舎ならではの鉄道に関する展示など、幅広いテーマで展覧会が開催されています。
営業時間 | 10:00〜18:00 月曜休館 ※月曜日が祝日、会期最終週、ゴールデンウィーク、お盆期間中は開館 ※年末年始、展示替期間は休館 |
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
アクセス | 東京駅より徒歩1分 |
URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp |
東京大学が100年以上かけて集めた、アンティーク&アートな展示品であふれる「インターメディアテク」
先ほどご紹介した丸の内駅舎の向かいに佇む、商業施設・KITTE。1933年に建てられた”東京中央郵便局”の一部を残しつつ、2012年に改装された真っ白なタイル張りの建物です。建物内は三角形の吹き抜けになっていて、一面を支える八角形の柱と梁は創建同時のものだそう。そんなKITTEの2〜3階には、次世代型ミュージアム「インターメディアテク」が。東京大学が1887年の開校以来収集してきた、動物の剥製や標本、紙幣や石などがずらりと並べられています。特にワニやクジラなどの標本や大きな地球儀は、まるでアートのようです。また、展示品が収容されている什器も魅力的。全て戦前から東京大学で使われていたものを再利用しているため、長年使い込まれた味わいがたっぷりと感じられるます。入場料は無料なので、お買い物がてら立ち寄ってみては?
営業時間 | 11:00〜18:00 月曜休館日 ※月曜日が祝日の場合は翌日休館 ※年末年始、その他館が定める日は休館 |
住所 | 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3F |
アクセス | 東京駅より徒歩2分 |
URL | http://www.intermediatheque.jp/ |
今回の旅の拠点
ホテルグレイスリー銀座
銀座線「銀座駅」 徒歩3分 / JR有楽町・新橋駅 徒歩8分