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日本のデパートの礎を築いた日本橋三越本店のシンボル。11mの巨大な木彫り像「天女像 まごころ」

1914年に日本初の百貨店として誕生した「日本橋三越本店」。バーゲンの開催や食品売り場の導入、エスカレーターとエレベーターの設置などを日本で初めて実施した、当時の国内最大の建築物でした。100年以上経った今も、優美なルネッサンス様式の外観をはじめ、正面玄関に鎮座するライオン像、アンモナイトの化石が見られる大理石の階段などが大切に保存されています。その中から今回は、1960年に創立50周年を記念して中央ホールに設置された「天女像 まごころ」をご紹介します。

日本橋三越本店の天女像(Magokoro Statue of Nihombashi Mitsukoshi Main Store)

日本橋三越本店の店内に足を踏み入れると、神々しい極彩色の「天女像」が目に飛び込んできます。まさに今、天から舞い降りてきたのではないかと錯覚してしまうほど生命力に満ちていて、その圧倒的な美しさは思わず息を呑むほど。この像は、三越の基本理念である“まごころ”をシンボリックに表現したもので、「まごころ像」とも呼ばれています。

史上最大級の木彫といわれているこの像は、京都の貴船神社が位置する山中から切り出されたという樹齢500年の檜が使用されています。高さは、実に11m。総重量は6,750kgもあるというから驚きです。近づいてみてみると、像の前面から背面に渡り、人の手で作られたは思えないほどの細かい装飾がびっしり。彩色は、主に鉱石を砕いてつくられる”岩絵の具”が使用されたとか。制作者は、皇居を囲うお堀沿いにある和気清麻呂像も手掛けた、佐藤玄々(さとうげんげん)氏。構想・下絵・原形・試作という数々の工程を重ね、天女像の完成までに10年ほどの歳月を要したそう。

上層階からこの像を撮影するのがおすすめ。国の重要文化財に指定されている日本橋三越本店のレトロな内装と一緒に、カメラに収めることができます。フロアを移動しながら、好みの角度や構図を探してみるのもいいかも。

営業時間本館・新館・地下街 10:30~19:30/新館レストラン 11:00〜22:00
住所東京都中央区日本橋室町1-4-1
アクセス三越前駅より徒歩1分
ホテルグレイスリー浅草:浅草駅から銀座線で7駅
ホテルグレイスリー銀座:銀座駅から銀座線で3駅
ホテルタビノス浅草:田原町駅から銀座線で6駅

日本橋駅より徒歩6分
ホテルグレイスリー田町:三田駅から都営浅草線で3駅
ホテルタビノス浜松町: 大門駅から都営浅草線で4駅
URLhttps://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi.html

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