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子連れの家族旅行や出張の空き時間に立ち寄りたい、川崎市最大の公園・生田緑地。アート、歴史、自然に心癒されるおすすめ施設3選

生田緑地のメタセコイア林(Metasequoia Forest in IKUTA RYOKUCHI PARK)

東京の人気観光地のひとつ・高尾山の麓から神奈川県境あたりまで、約20㎞にわたって広がる「生田緑地」。絶滅危惧種の生物や植物が生息するほどの豊かな自然が心を癒してくれる神奈川県川崎市最大の緑地で、ドラえもんと出会える藤子・F・不二雄ミュージアムがあることで有名です。実は敷地内には、ほかにも様々な施設があるのをご存知ですか?そこで今回は、出張の空き時間でリフレッシュしたい時や小さなお子さま連れの家族旅行におすすめしたい施設をピックアップ。アートや歴史に触れたり、自然の謎を探求することができる施設を3つご紹介します。

生田緑地へはJR立川駅から南武線快速で5駅、登戸駅より徒歩17分です。

川崎が生んだ芸術家・岡本太郎の頭の中をのぞき込んだ気分に。1,500以上もの作品を有する「岡本太郎美術館」

岡本太郎美術館(Search Results Web results  Taro Okamoto Memorial Museum)
Photo by @shunta0122

大阪万博のシンボル・太陽の塔や渋谷駅の巨大壁画・明日の神話など、インパクトのある独創的な作品を世に多く残した芸術家・岡本太郎。川崎市が出生地であることから、1999年に「岡本太郎美術館」が開館されました。館内では、川崎市に寄贈された作品1,779点を所蔵もしくは展示。芸術活動の分野や内容、作品の特徴、時代ごとの傾向などで作品が分類され、それらの良さを引き出すような工夫が施された展示空間が設置されています。”座ることを拒否する椅子”や”手の椅子”など、実際に手で触れることができる作品も数多くあり、岡本の世界観を体感できる美術館となっています。常設展のほかにも、年に数回変わる企画展示室もあるので事前にチェックして。屋外の公園スペースには、高さ30mもある同美術館のシンボル・母の塔が。母のやさしさ、永遠の生命、巨木のたくましさをテーマにした塔は、小説家であった岡本の母・かの子の文学碑がある方向に向いているのだそう。

開館時間9:30〜17:00(最終入館は30分前)
月曜、祝祭日の翌日、年末年始は休館 
住所神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
URLhttps://www.taromuseum.jp/

世界最高峰の投影システムが映し出す、約1,500万もの星たちはまるで本物。かわさき宙と緑の科学館の「プラネタリウム」

かわさき宙と緑の科学館の外観(The exterior of Kawasaki Municipal Science Museum)

自然、天文、科学の3つの分野の体験をテーマにしている、「かわさき宙(そら)と緑の科学館」。なかでも天文体験ができるプラネタリウムは必見。川崎市出身のプラネタリウムクリエイター・大平貴之によって開発された、世界最高とも言われている投影システム”MEGASTAR-III FUSION”が設置されているのです。彼自身、少年時代にこの科学館に何度も足を運んでいたそう。この科学館のために新規開発された次世代型システムで投影される星の数は、なんと約1,500万個。よりリアルな星空を再現するために、肉眼では見えない星も投影されいます。また楽しみ方も、双眼鏡を使いながダイナミックで美しい夜空を眺めるという新スタイル。投影内容が毎月変わるものから、キッズやシニア向けまで様々なプログラムが用意されているので、複数を見てみるのもいいかも。ちなみに、同館3Fにあるアストロテラスでは、天体望遠鏡を使って本物の星を観測することができますよ。

開館時間9:30〜17:00(最終入館は30分前)
月曜、祝祭日の翌日、年末年始は休館 
住所神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-2
URLhttps://www.nature-kawasaki.jp/planetarium.html

東日本の代表的な古民家をはじめとする、25件の文化財が集結。見学、食事、伝統技術体験 を楽しめる「川崎市立日本民家園」 

川崎市日本民家園(Japan Open-air Folk House Museum)

急勾配の茅葺きの屋根を特徴とする合掌造りの民家や、江戸時代の宿場町に建てられた宿など、200〜300年前の歴史ある日本の古民家は現在、急速に減少しつつあります。「川崎市日本民家園」は、それらを未来に残したいという思いから開館した野外博物館。敷地内は、東日本の宿場町に佇んでいた町家を集結させたエリアや、地方ごとに区分けをしてかつての村の様子を再現したエリアなどで構成されています。その土地の伝統的な建物が立ち並び、ノスタルジックな里山の風景を演出。古民家をはじめ、水車小屋、歌舞伎舞台など全25件の建物が各地から移築されていて、そのすべてが国や県、市の文化財に指定されています。また、お団子屋さんや合掌造りで有名な白川郷の古民家を利用したお蕎麦屋さんもあるので、歩き疲れたときに立ち寄ってみて。藍染め体験(事前予約要)や民具作り体験、古民家でむかし話を聞いたりと、様々な体験をしてみるのもおすすめです。

開館時間3月〜10月 9:30〜17:00/11月〜2月 9:30〜16:30(最終入館は30分前)
月曜、祝祭日の翌日、年末年始は休館
住所神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1
URLhttps://www.nihonminkaen.jp/

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