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最高級の材料から作られた、無添加のあんみつで涼をとろう。創業から130年余の寒天専門店「福尾商店」

秋葉原駅から5分ほど歩き、神田川に架かる赤煉瓦造りの「万世橋高架橋」を渡った先は”神田須田町”というエリア。江戸時代には五街道を結ぶ交通の要所であり、青物市場が誕生したことから商人たちの家が立ち並んでいました。市場は270年存続し、明治時代には350店舗以上ものお店で賑わっていたそう。今もなお、当時の情景を思わせるような創業100年を超える老舗店があちこちに残っています。その中から今回は、散策途中にほっと一息つきたい時におすすめしたい、1886年から続く寒天専門店「福尾商店」をご紹介します。

福尾商店の外観(The exterior of Fukuo Shoten)

看板と入り口の暖簾が下町の風情を感じさせる「福尾商店」。1886年の創業当時から受け継がれた製法をもとに、手間暇をかけて寒天を作り続ける言わずと知れた老舗店です。原材料を厳選しているだけでなく、食品添加物を一切使わないメニュー作りにこだわっているとか。最高級とされている伊豆・伊豆諸島産の天草を数種類使用しているという寒天は、豊かな天草の風味と、コシや弾力のある心地いい歯応え。この寒天を求めて、わざわざ北海道からやってくるファンもいるほどの人気ぶりです。

福尾商店の内観(The interior of Fukuo Shoten)

もともとはテイクアウト専門店でしたが、現在は店内にイートインスペースがあります。白を基調とした、木のあたたみを感じられる内装が和の雰囲気を演出。ついつい長居したくなるような、居心地の良さも漂っています。

福尾商店のあんみつ(ANMITSU offered by Fukuo Shoten)

名物の「あんみつ」を食べながら、外の暑さで火照った体をクールダウンしてみては?白玉やこしあん、ミカン、パイナップル、さくらんぼなどのフルーツが彩りを添えるあんみつは、上品で華やかな佇まい。寒天の風味を引き立てるよう試行錯誤して作られている黒みつ、煮崩れた豆や皮を手作業で取り除きながら煮込まれた北海道富良野産の赤えんどう豆のこしあんなど、食べながら福尾商店ならではの工夫がたくさん詰まっている逸品です。全て無添加なのも嬉しいポイント。メインの寒天はカロリーが低く、食物繊維が豊富なのでスイーツを控えている人にもおすすめです。
ちなみに、豆かんやところてん、梅寒天、おしるこ、くず餅、わらび餅など多彩なメニューも。どれも老舗ならではの奥深い味わいを楽しませてくれるので、友達同士で異なるメニューを注文し、シェアしてみるのもいいかも。

営業時間10:00~19:00(土曜は17:00まで) 日・月・祝日定休
住所東京都千代田区神田須田町1-34-4
アクセス秋葉原ワシントンホテル:ホテルより徒歩10分
ホテルグレイスリー田町:田町駅から山手線もしくは京浜東北線で5駅、神田駅より徒歩3分
ホテルグレイスリー銀座:銀座駅から銀座線で4駅、神田駅より徒歩1分
ホテルタビノス浅草:浅草駅からつくばエクスプレスで2駅、秋葉原駅より徒歩10分
ホテルタビノス浜松町:浜松町駅から山手線もしくは京浜東北線で4駅、神田駅より徒歩3分
URLhttp://fukuo-shouten.keeping.jp

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