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雷門から徒歩5分圏内。浅草の職人による、“一生もの”になる和のアイテムを手に入れられる穴場のお土産店3選

浅草周辺はかつて、江戸随一の賑わいを見せる遊興地でした。1657年に江戸の大半を焼き尽くしたという明暦の大火後には、日本橋近くにあった吉原が浅草へ移転。やがて、歌舞伎と人形浄瑠璃の劇場が浅草に移され芸文化が発展していったそう。その過程で、芸に使用する道具や見物客が持つ扇子など、様々なモノに職人の技が求められるように。このような歴史的背景から、浅草には伝統の技を受け継ぐ職人が残っています。そこで今回は、使い込むほどに愛着が沸き、長く寄り添える“一生もの”となる和のアイテムにスポットを当ててセレクト。匠な職人技に魅せられる、穴場のお土産店を3店舗ご紹介します。

全ての店舗が雷門から徒歩5分圏内です。

桐材に施された彫刻を高級着物生地で彩る、独自の装飾技法に注目。伝統工芸品から最新アイテムまでを生み出し続ける「箱長」

箱長の外観(The exterior of Hakocho)
Photo by @asakusa_maru

1874年創業の「箱長」は、桐製品なら何でも揃っていると言えるほど数多くのアイテムを製造・販売している老舗店。ジャンルは多岐にわたり、桐箱や桐箪笥などの昔ながらのアイテムに加えて、写真立てやマスクケースといった時代のニーズに合わせたものも。人気商品は、手鏡。専用の袋も付いていて、プレゼントにもおすすめです。ワインラックは海外からの観光客に好評だそう。商品を選びながら見逃してはならないのが、箱長が生み出した装飾技法で仕上げられた「桐木目込み細工」。制作工程は非常に細かく、まずは桐材の表面に鈴やひょうたん、とんぼなどの縁起物の図柄を3種類の彫刻刀で彫っていきます。掘った部分に色を塗り、和紙と貼り合わせて頑丈にした高級着物生地”正絹(しょうけん)”を図柄に合わせて切り抜き、木目に埋め込んでいくそう。桐材と着物生地の温もりが調和した姿は、実に華麗です。時間に余裕のある方は、体験教室に参加してみるのもいいかも。自分で手作りしたオリジナルの小物入れは、特に愛着が湧くはず。

営業時間<オレンジ通り店> 10:30〜18:00 <メトロ通り店> 10:30〜18:00
住所<オレンジ通り店> 東京都台東区浅草1-4-5
<メトロ通り店> 東京都台東区浅草1-34-5
アクセス両店舗ともに雷門より徒歩3分
<オレンジ通り店>
ホテルグレイスリー浅草より徒歩5分
ホテルタビノス浅草より徒歩9分
<メトロ通り店>
ホテルグレイスリー浅草より徒歩7分
ホテルタビノス浅草より徒歩10分
URLhttps://www.hakocho.com/access

美しい髪へと導いてくれる、櫛の最上級品”つげ櫛”。希少な職人が使い心地を考えながら設計した、形がそれぞれ異なる櫛が並ぶ「よのや櫛舗」

櫛に最適な硬さと弾力性がある木材”本つげ”から作られる、「つげ櫛」。万葉集や源氏物語にも記述されているほど歴史がある、櫛の最上級品です。実はつげ櫛を作ることができる職人の数が大きく減少していて、現在東京に残るつげ櫛店はわずか2軒。そのひとつが、浅草・伝法院通りにある「よのや櫛舗」。1717年に創業し、今なお職人が一本一本手作業でつげ櫛を作り続けています。店内には、形や大きさ、歯の細かさも様々なつげ櫛がたくさん。使用されているのは、ほどよい太さに育つまで約50年かかる鹿児島県産“薩摩つげ”。1年半くらい乾燥と燻しを繰り返して水分を抜き、櫛づくりが始まるそう。手に馴染むようにデザインされた形は髪を梳きやすくし、木材に染み込んだ椿油が髪にツヤを与え、美髪へと導きます。ちなみに、つげ櫛を知り尽くす店主の奥様がつげ櫛の選び方や、手入れの仕方などを丁寧にアドバイスしてくれますよ。

営業時間10:30〜18:00 水曜定休
※水木連休となる場合があるため、公式ホームページにてご確認ください
住所東京都台東区浅草1-37-10
アクセス雷門より徒歩4分
ホテルグレイスリー浅草より徒歩6分
ホテルタビノス浅草より徒歩8分
URLhttps://yonoya.com

名だたる歌舞伎俳優たちを魅了する、繊細かつ大胆なデザイン。オーダーメイドでの制作もしてくれる、扇子専門店「荒井文扇堂」

参照:浅草のれん会 『文扇堂 舞扇

日本の扇子は大きく分けて2種類。優美な絵柄が特徴的な”京扇子”と、骨数が少なく、縞模様や文字などの大胆なデザインが描かれている”江戸扇子”があります。浅草では伝統芸能が発達した江戸時代に、演者向けだけでなく見物客も使えるような江戸扇子が流行したそう。仲見世通りの西側と雷門柳小路の入口に佇む「荒井文扇堂」は、ここ浅草で120年余にも渡って江戸扇子を作り続けています。歌舞伎の中村一門が常連で、今は亡き十八代目中村勘三郎氏、十二代目市川團十郎氏など、名立たる俳優たちも贔屓にしていたとか。踊り専用の舞扇子や噺家が使う高座扇子といった本格的な扇子が販売されている一方で、普段使いできるものも見つけることができます。店頭に並んでいる扇子は全て、店主がいちから手作りし、絵付けされているそう。お気に入りの扇子を見つけたら、名入れしてもらってみては?。また、骨組みや使用する和紙、図柄を自分好みに依頼できるオーダーメイドサービスで注文するのもいいかも。

営業時間<雷門柳小路店> 10:30~18:00 毎月20日以降の月曜定休
<仲見世通り店>10:30~18:00 水曜定休
住所<雷門柳小路店> 東京都台東区浅草1-20-2
<仲見世通り店>東京都台東区浅草1-30-1
アクセス両店舗ともに雷門より徒歩2分
<雷門柳小路店>
ホテルグレイスリー浅草より徒歩5分
ホテルタビノス浅草より徒歩10分
<仲見世通り店>
ホテルグレイスリー浅草より徒歩6分
ホテルタビノス浅草より徒歩9分

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