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秋の京都・脱定番。カエデが真紅色に彩る「哲学の道」で、アート・歴史・自然と触れ合う癒し散歩

紅葉した哲学の道( Philosopher's Path colored by autumn leaves)

京都を代表する観光地である銀閣寺と南禅寺を結ぶ、約2kmの散歩道「哲学の道」。その昔、京都の哲学者である西田幾太郎をはじめ、社会思想家の河上肇が思索にふけりながら歩んだことから、この名で呼ばれるようになったそう。四季ごとに異なる景色を見せてくれる木々、風に吹かれた葉っぱたちが奏でる音、そして琵琶湖から引かれた水路を流れる水のせせらぎが、心洗われるような気分にさせてくれます。例年11月中旬頃にはカエデが真紅色に染まり、優美な秋景色を演出。そこで今回は、哲学の道で紅葉狩りをしながら立ち寄りたいおすすめスポットを、4ヶ所ピックアップしてみました。

哲学の道へは、ホテルグレイスリー 京都三条の最寄り駅・京都市役所駅前よりバスで約20分ほど。銀閣寺道バス停で下車後、すぐの場所に位置しています。

40年以上かけて集められた、16〜20世紀のレースや刺繍作品が集結。“ヨーロッパの針仕事”の総合ミュージアム「ユキ・パリスコレクション」

参照:ブログ 『ゆるゆると・・・

16〜20世紀の約400年間にヨーロッパ各地で作られたレースや刺繍などの作品が、道具や資料と併せて展示されている「ユキ・パリスコレクション」。国内でただひとつの”ヨーロッパの針仕事”の総合ミュージアムです。築100年以上にもなる一軒家を改装したという建物は、時が止まっているかのような雰囲気に包まれています。2階が展示スペースとなっていて、北欧などで展覧会の企画・監修を手がけているオーナーのユキ・パリスさんが、40年ほどの歳月をかけて収集したという作品がずらり。カフスやひだ衿、帽子やバッグ、ハンカチやタペストリーなどのレースや刺繍作品はエレガントで繊細。作り手とそれらを身に付けていた当時の人々の丁寧な暮らしぶりも垣間見ることができ、心を揺さぶられるはず。また、1階はアンティークショップ。ビンテージパーツと天然石をミックスしたオリジナルのネックレスをはじめ、アジアやヨーロッパ各地の美術品などが販売されています。

開館時間11:00〜18:00 水、木、8月、年末年始休館
住所京都府京都市左京区浄土寺南田町14
アクセス銀閣寺道バス停より徒歩7分
URLhttps://yuki-pallis.com

幸せと困難を乗り越える力をもたらしてくれるパワースポット。ねぷたの仕掛けを利用した絵画に驚かされる、400年の歴史を有する穴場のお寺「弥勒院」

弥勒院の外観(Exterior of Mirokuin Temple)
Photo by @naoasr27

2,000以上もの寺社があると言われている京都で、穴場の寺院に立ち寄ってみるのもいいかも。1600年代後半から歴史のある「弥勒院(みろくいん)」は、そのうちのひとつ。小さな地蔵堂の脇に赤いのぼりが立っているので、すぐに発見できるはず。祀られているのは、幸せを呼ぶご利益があると信じられている「幸せ地蔵尊」と「不動尊」。前者は京都の商家が所持していたもので、戦時中に弥勒院が譲り受けたそう。作られたのは江戸時代頃ではないかと考えられています。子供を抱いた穏やかな表情のお地蔵様からは、温かく神秘的なパワーを感じられます。後者は、地蔵尊の隣にある護摩堂に鎮座。苦難を乗越えたり、人生の壁を乗越える力を与えてくれるのだとか。少し怖い顔をした不動尊は、青森県弘前市で行われている弘前ねぷたの絵師・八嶋龍仙氏によって描かれたもの。日が落ちてから訪れたら、ねぷたのように姿が浮かび上がってくる仕掛けにも注目です。

拝観時間常時開放 ※弥勒院は8:30〜17:30
住所京都府京都市左京区浄土寺南田町29
アクセス銀閣寺道バス停より徒歩8分
URLhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~mirokuin/index.html

家具は全てオリジナル。木曽産の木材の香りと温もりが、森の中でのカフェタイム気分にさせてくれる「木曽アルテック 銀意匠」

哲学の道 木曽アルテック 銀意匠

参照:HEISEI DESIGN STUDIO 『ARCHITECT BLOG

お参りを済ませた後は、カフェでほっこりティータイムはいかが?白壁と木のコントラストがモダンな和の雰囲気を作りだしている、「木曽アルテック 銀意匠」へ。2階がカフェとなっていて、インテリアから漂うナチュラルな木の香りと温もりが優しく包み込んでくれます。窓外には哲学の道の秋景色が広がり、まるで自然の中に身を置いているかのような、穏やかなひと時を過ごすことができます。いただくことができるのは、珈琲をはじめとしたドリンク類と、アイスや和菓子などのスイーツ。おすすめは抹茶と和菓子のセットです。和菓子の甘味が抹茶の香りや苦味と調和し、口の中がうっとりするほどの豊かな風味で満たされます。ちなみに、この建物は長野県に本社を構える「木曽アルテック社」のショールーム。木曽の産物である“木”と、伝統技術の“漆”を活かしたオリジナル家具や建材を販売しているため、カフェの椅子やテーブルは全てオリジナルなのです。1階では、漆のランチョンマットや木のお猪口などのテーブルウェア、手に馴染む小物などを購入することができますよ。

営業時間9:30~17:30 不定休
住所京都府京都市左京区鹿ヶ谷法然院町43
アクセス銀閣寺道バス停より徒歩11分
URLhttp://www.kiso-artech.co.jp

アクセサリーから洋服まで、メイドイン京都の和モダンな雑貨の数々に心ときめく「忘我亭」

忘我亭の外観(Exterior of Bougatei)
Photo by @tathei

散策を楽しんだ後は、お土産を求めて和雑貨専門店「忘我亭」へ。一際目を引く水色の建物の中には、ちりめん素材のバッグやがま口、ポーチなど、300以上にもわたるメイドイン京都の和雑貨がたくさん。なかでも、普段使いしやすいガラスアクセサリーは人気の商品。普段のコーディネートに華やかさをプラスしてくれるネックレスやピアス、ヘアゴムなどが取り揃えられています。洋服はもちろん、浴衣や和服にも合いそうなアクセサリーは、お土産にしても喜ばれそう。ちなみに今年からは、アンティーク着物をリメイクしたアロハシャツやバッグの制作もスタートしたのだそう。新作にも注目してみて。

営業時間10:00〜17:00 不定休
住所京都府京都市左京区浄土寺南田町86
アクセス銀閣寺道バス停より徒歩9分
URLhttps://bougatei.com

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