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復興が進む首里城の見学ついでにおすすめ。沖縄の歴史や文化を見て、舌で味わって、手で作る、ゆったり大人旅ルート

首里城からの景色(View from Shuri Castle)

2019年に起きた火災によって甚大な被害が発生した、沖縄のシンボル「首里城」。2020年より、復元が進む過程を観覧してもらおうと、一部の一般公開がスタート。2026年には完成する予定だそう。今回は、そんな復興への道を歩んでいる首里城を見学する際におすすめしたい、観光ルートを考えてみました。世界遺産、伝統茶を提供するお店、工芸専門店を巡って、沖縄の歴史や文化を深く学んでみては?

ホテルグレイスリー那覇から首里城へは、徒歩1分の松尾一丁目よりバスで約20分で訪れることができます。首里城公園入口で下車後、徒歩5分で到着です。また全ての紹介スポットが、首里城より徒歩3分圏内の場所に位置しています。

450年続いた琉球王国の王族たちが眠る、世界遺産。石造りの荘厳な巨大墓に圧倒される「玉陵」

玉陵(Tamaudun)

琉球王国の王族が眠る墓として知られる、世界遺産「玉陵(たまうどぅん)」。1501年に、三代目の王が父の遺骨を埋葬するために創建したと伝えられています。現在では、計70人もの王族たちが埋葬されているそう。サンゴが敷き詰められた庭に佇む玉陵は、王族の聖地らしく荘厳で神秘的な雰囲気。建物入口付近の手すりに施されている龍や鳳凰などの彫刻や、屋根に配されている守護神とされている3体の獅子などをじっくり観察してみて。ちなみに、ユーモラスな表情の獅子たちは1.2mの大きさがあり、県の有形文化財に指定されています。

観覧時間9:00~16:00
住所沖縄県那覇市首里金城町1-3
アクセス首里城より徒歩1分
URLhttps://www.city.naha.okinawa.jp/kankou/bunkazai/tamaudun.html

雲のようなふわふわな泡の食感の伝統茶を楽しむ。琉球王朝時代から飲まれていた“ぶくぶく茶”の泡立て体験ができる「嘉例山房」

ぶくぶく茶専門店「嘉例山房(かりーさんふぁん)」。ぶくぶく茶とは沖縄の伝統茶で、煎った米を煮出した米湯と茶湯を混ぜて、茶筅で泡立てて作られているそう。琉球王朝時代には、宮廷の大切な客人をもてなす際に振舞われていたとか。嘉例山房では、そんなぶくぶく茶を自分で点てていただくことができます。空気を入れるように根気よく泡立て、十分に泡が立ったらお茶が入った器に乗せ、砕いたピーナッツと黒糖の粉をかけて召し上がれ。ベースになるお茶は、11種類のなかから選ぶことができます。コーヒーやジュースでも楽しめるので、好みの組合せを見つけてみるのもいいかも。

営業時間11:00~19:00 火、水定休
住所沖縄県那覇市首里池端町9
アクセス首里城より徒歩1分
URLhttps://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47000295/

サンゴの断面が花火のような美しい模様を生み出す、 “サンゴ染め”に挑戦できる唯一の伝統工芸専門店「首里琉染」

首里琉染(Shuriryusen)
Photo by @kyoka__0625

かつて首里城の入り口であった”中山門(ちゅうざんもん)”の跡地に位置する、伝統工芸専門店「首里琉染(しゅりりゅうせん)」。1階は販売店舗、2階は体験工房、3階は見学可能な職人工房で構成されていて、琉球王国から続く伝統工芸「紅型(びんがた)染め」や、花火ような模様が特徴的な「サンゴ染め」を体験できます。サンゴ染めは、首里琉染で生まれたオリジナルの染め技法。化石になったサンゴの断面に布を当て、染め道具に染液を含ませて染めていきます。手作りした作品は、その日に持ち帰ることができますよ。

営業時間9:00~18:00
住所沖縄県那覇市首里山川町1-54
アクセス首里城より徒歩3分
URLhttps://www.shuri-ryusen.com/about/index.html

今回の旅の拠点