27本の”通り”から選出。浅草中心エリアにある、知る人ぞ知る個性的な”通り”4選

浅草寺が位置する浅草中心エリアは、日本最古の商店街ともいわれる「仲見世通り」を中心に、名前の付いた“通り”が27本も集まる通りの密集地帯。それぞれに個性ある景観が作り出されていて、歩くたびにワクワクさせられます。そのなかから今回は、フォトスポットとしておすすめしたい4つの通りを、歴史や見所と併せてご紹介します。

朱色の鳥居が連なっているかのような風景が印象的な「ひさご通り」

全長約180mの「ひさご通り」。浅草花やしき付近から言問通り（浅草寺裏手の大通り）へと伸びるアーケード商店街です。朱色に塗られた柱や提灯、そして、色彩豊かな絵柄が印象的なフラッグがより浅草らしい風情を感じさせてくれます。ちなみに、「ひさご」とは「ひょうたん」のこと。商店街入り口の向かいに、ひょうたん池があったことからこの名が名付けられました。かつては、浅草寺から遊郭・吉原へ通じる道として繁栄したそう。歴史を知ると、朱色の鉄骨がまるで繁華街へと人々を導く鳥居のように見えてきませんか？そんなひさご通りの両脇には、蕎麦屋やラーメン店、フルーツパーラー、小物店など、様々なジャンルの店舗が50軒ほど立ち並んでいます。

アクセス	ホテルグレイスリー浅草：ホテルより徒歩13分 秋葉原ワシントンホテル：秋葉原駅よりつくばエクスプレスで2駅、浅草駅より徒歩3分 ホテルタビノス浅草：ホテルより徒歩2分

芸能人も通う老舗店から新しい形で和食を提供する飲食店まで、大人の隠れ家的なお店が立ち並ぶ「食通街」

雷門通りからホッピー通りへと伸びる路地で出会うことができる、「食通街」。通りに漂う古き良き昭和の風情は、しとしとと雨が降るとより一層懐かしい気持ちにさせてくれます。150ｍほど続く通りの両脇には、老舗店だけでなく、ここ数年にオープンしたお店が混在しています。和風の鉄鍋で提供されるビーフシチューが有名な、1936年創業の「ぱいいち」。1946年の開業以来継ぎ足されてきたタレで焼き上げる国産うなぎや、鶏がらスープで炊き上げられた釜飯をいただける「江戸定」。有機野菜、厳選の鰹節や昆布、オリジナルブレンドの味噌で作ったお味噌汁を主役の一杯として提供する「MISOJYU」。その他にも、もんじゃ焼き屋や寿司屋など、様々なジャンルが揃っていますよ。

アクセス	ホテルグレイスリー浅草：ホテルより徒歩5分 秋葉原ワシントンホテル：秋葉原駅よりつくばエクスプレスで2駅、浅草駅より徒歩7分 ホテルタビノス浅草：ホテルより徒歩7分

浅草で最初にネオン看板が灯された商店街「観音通り商店街」

地下鉄浅草駅の1番出口を出てすぐの場所に位置する、「観音通り商店街」。木の格子戸をイメージさせる和のデザインが特徴的なアーケードの入り口に、「観音通り」という立体文字が装飾されているので、すぐに発見できるはず。1927年に浅草〜上野間で日本初の地下鉄が開業した際、当時作られた浅草駅に直結していました。そのため、多くの人で賑わい、第二次世界大戦前は洗練された街として知られ、浅草地区で初めてネオン看板が灯されたのだそう。浅草寺の表参道としても発展してきた全長約100mの通りの両脇には、温もりのある光を放つ提灯が並び、風情ある浅草らしい雰囲気を醸し出しています。蕎麦屋や喫茶店、乾物屋や手焼きせんべい屋など、昔から変わらないスタイルで営業している店舗が多いのが特徴。なかには100年余の歴史を誇る老舗もありますよ。

アクセス	ホテルグレイスリー浅草：ホテルより徒歩6分 秋葉原ワシントンホテル：秋葉原駅よりつくばエクスプレスで2駅、浅草駅より徒歩8分 ホテルタビノス浅草：ホテルより徒歩12分

思わずクスッと笑わせてくれる街灯に注目したい「伝法院通り」

浅草寺の西側に位置する”伝法院”の門前を通る、200mほどの「伝法院通り」。仲見世通りと直角に交差している、広めの通りです。「浅草メンチ」や、130年以上もの歴史があり、天丼が有名な「大黒屋」などの行列店。1777年に創業して以来、手作りのつげ櫛を生み出してきた「よのや櫛舗」。職人技が光るレトロな飲食店やお土産屋さんが、
約20店舗ほど立ち並んでいます。日が暮れると明かりを灯す街灯にもご注目！江戸時代から明治時代にかけて流行した言葉遊び「地口」が描かれています。思わずクスッと笑ってしまうはず。ほかにも、シャッターに江戸の町を彷彿とさせるイラストが描かれていたり、屋根上に鼠小僧や白浪五人男など、浅草にゆかりのある6人の人形が設置されています。探しながら歩いてみて。

アクセス	ホテルグレイスリー浅草：ホテルより徒歩3分 秋葉原ワシントンホテル：秋葉原駅よりつくばエクスプレスで2駅、浅草駅より徒歩4分 ホテルタビノス浅草：ホテルより徒歩8分