鉄筋コンクリートで造られたレトロ建築の1つ「1928ビル」。劇場やアートギャラリー、カフェの入った複合施設

その名の通り1928年に建てられた「1928ビル」は、劇場やカフェ、アートギャラリーが入った複合施設です。京都を代表する昭和レトロな建築として、幅広い人から人気を集めています。

「1928ビル」は、1928年に毎日新聞社の京都支局として建てられました。「関西建築界の父」とも言われる武田五一の設計で、貝殻のような形のバルコニーやちりばめられた星形の毎日新聞マークが特徴的です。これらの設計は、1910〜1930年代に欧米で流行した建築様式「アール・デコ」の影響を受けています。日本で有数の歴史的価値の高い建築物であるため、1983年には京都市登録有形文化財に登録されました。

現在では、地下1階にはレストラン「アンデパンダン」、1階はカフェ「Human made 1928」、2階は「同時代ギャラリー」、3階は劇場「ギア(GEAR）」が入っており、多様な施設が入る複合ビルとなっています。

なかでも2階「同時代ギャラリー」は、一般の人が現代美術が楽しめる場として人気。ジャンル・世代を問わない表現の場を広く提供していて、若手芸術家などの作品を展示しています。また、3階の劇場「ギア」では、言葉を一切使わずに表情や動きだけで表現するノンバーバル舞台を公演中。子どもはもちろん、海外の観光客まで楽しめるエンターテイメントを提供しています。

舞台演劇や現代アートなど、さまざまな文化を触れられる「1928ビル」。レトロな雰囲気のなか、京都が発信する新たなエンタメや芸術へ触れてみてはいかがでしょうか？