昭和のモダニズム建築を再生、コンサートホールやカフェ・レストランが入った共用施設「ロームシアター京都」

京都・左京区にあるロームシアター京都は、戦後に建てられた“モダニズム建築の傑作”と称される京都会館を改築されたもの。2016年にリニューアルオープンし、現在5周年を迎えるこの建物は、まさに趣ある建築です。

京都会館は、昭和35年に日本で有名な建築家である前川國男によって造られました。そんな昭和の名建築を、できるだけ当初の設計・特徴を再現しつつ、現代の新たな価値を重ねて造られたのがロームシアター京都です。

外観は、当初の木造建築をコンクリートで表現した力強い造り。そして屋根は、南禅寺三門の屋根の形をイメージした反り上がる造りとなっています。さらに、2階の大きな軒のあるバルコニーもそのまま残し、現在は休憩スペースやカフェとして利用されています。

広々とした敷地のロームシアター京都は、大小の3つのホールから成り立っています。大規模な公演ができる約2,000席のメインホールをはじめ、小規模な2つの多目的ホールを用意。さらに、蔦屋書店やスターバックス・コーヒー、2階にはカフェ&レストラン「京都モダンテラス」も併設されています。

近代的な建築に触れながら、思い思いの過ごし方ができるロームシアター京都。ぜひ皆さまも訪れてみてはいかがでしょうか？