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心をすっきりさせてくれる神秘的な空間広がる。古来より浦和の発展を見守り続けてきた寺社3選

神社に参拝しにきた女性(Woman visiting a shrine to worship)

埼玉県の浦和区は、江戸時代に徳川家康の鷹狩りのときの御殿が設けられたことで宿場町として発展した場所。明治期には県庁が置かれ、現在は埼玉県の行政と経済の中枢の街となっています。そのため、主要駅である浦和駅周辺にはPARCOやアトレなどの商業施設が立ち並んでいる一方、旧中山道沿いには古い街並みが残っているのです。老舗店だけでなく歴史由緒正しい寺社も複数存在していて、気軽に街の歴史に触れることができますよ。

今回は浦和駅付近にある寺社の中から、長い歴史を有する心落ち着くおすすめスポットを3つご紹介します。

鳥居がなく、たくさんの兎が出迎えてくれるユニークな「調神社」

調神社の兎の置物(Rabbit sculpture  at Tsuki Shrine)

地元では「つきのみやさま」の愛称で親しまれている、「調(つき)神社」。諸説ありますが、およそ2,000年前に創建されたと言われています。驚くことに、調神社には通常神社に設置されている鳥居がひとつもありません。創建当時、伊勢神宮へ納める貢物を保管する倉庫群の中に造営されたため、鳥居が貢物搬出入の妨げになるということで設置されなかったのだそう。また、”調”を月と同じ読み方をすることから、月の動物とされている”兎”の石像や彫り物がいたる所に配されているのも注目ポイント。ほかにも絵馬や池の中などにも兎を発見することができるので、宝探しをしているような気分で参拝することができます。ちなみに、ここ調神社は勝負事にご利益のあるパワースポットとしても有名。さいたま市をホームタウンとするプロサッカーチーム・浦和レッドダイアモンズも、新年の必勝祈願をするために毎年訪れているそうです。

参拝時間24時間可能/ご祈祷受付時間 9:00〜16:00
住所埼玉県さいたま市浦和区岸町3
アクセス浦和ワシントンホテルより徒歩7分
URLhttps://www.stib.jp/info/data/tsuki.html

8つの有形文化財に出会える、ノスタルジーな雰囲気を纏う「玉蔵院」

玉蔵院のしだれ桜(Weeping cherry at Gyokusoin Temple)

平安時代初期に真言宗の開祖である空海により創建された、「玉蔵院(ぎょくぞういん)」。お寺の前には石畳が続いており、創建当時を想起させるレトロな雰囲気に包まれています。広大な境内には、3つの埼玉県指定有形文化財と5つのさいたま市指定有形文化財が。特に、威風堂々とした地蔵堂や山門など、年季が入った木造の建物からは連綿と続く歴史を見守り続けてきたことが伝わってきます。また、玉蔵院のシンボルとも言える樹齢100年以上のしだれ桜も見所のひとつ。3月下旬が開花時期ではありますが、桜が咲いていない状態でも、どっしりとした風格と強い生命力を感じられます。

参拝時間9:00〜16:30
住所埼玉県さいたま市浦和区仲町2-13-22
アクセス浦和ワシントンホテルより徒歩4分
URLhttps://www.stib.jp/info/data/gyokuzoin.html

政治の中心地としての役割も担っていた「本太氷川神社」

本太氷川神社|上向福徳神のように明るく日々を過ごそう | Urawacity.net(浦和シティネット)

約1,500年前から鎮座していると伝えられている(創建年は不明)、「本太氷川神社」。1451年に当時の地頭・高埇氏が寄贈した鳥居に”元府趾(もとふと)”と表記されていることから、「元府趾氷川神社」という別称を有しています。また、”元府趾”とは国府の出先機関のあるところを示す言葉で、この神社は浦和が位置する武蔵野エリアにおいて守護・地頭の政治の中心地であったとも考えられています。境内には、室町時代に作られた”旧本殿”と江戸時代初期に作られた”宮殿”の2つの県指定文化財が。後者は一般公開されており、凛とした雰囲気と重厚感があふれるその外観に吸い寄せられるはず。

参拝時間9:00〜17:00
住所埼玉県さいたま市浦和区本太4-3-33
アクセス浦和ワシントンホテルより徒歩15分
URLhttp://www.saitama-jinjacho.or.jp/shrine/9109/

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