開館当初の建築美と現代的なデザインや機能融合した「京都市京セラ美術館」へ。関西を代表する美術館で様々なジャンルのアートを鑑賞しよう

京都市左京区の岡崎公園内にある「京都市京セラ美術館」。建物は日本最古の公立美術館建築で、戦後は「京都市美術館」として親しまれてきました。2017年から大規模改修を行い、「京都市京セラ美術館」として2020年5月にリニューアルオープンしています。

建物は「帝冠様式」と呼ばれる、洋風建築に和風の屋根をかぶせた和洋折衷なデザイン。本館の歴史ある意匠に現代的な機能が加わり、伝統と新しさが入り交じる建築となっています。

美術館前には緩やかなスロープ状の広場「京セラスクエア」があり、その先に「ガラスリボン」と呼ばれる象徴的なガラスのエントランスが新設されました。

施設全体のハブとして生まれ変わった、展示室や日本庭園などを行き来できる「中央ホール」は、人気のフォトスポット。らせん階段や日本庭園に抜ける大扉、二階天井のステンドグラスなど、ノスタルジックな写真をカメラに収めることができる注目のエリアです。

中央ホールから続く南北の回廊では、京都画壇の名作や公募展などの鑑賞が可能。南回廊1階にできたコレクションルームでは、近代以降の京都の美術作品の常設展示を楽しむことができますよ。

現代アートを中心にアニメやコミック、デザインなど、多彩なラインナップの作品を展示する「東山キューブ」も、今回のリニューアルで外せないスペースの一つ。同スペース屋上はウッドデッキの屋上庭園となっており、東山の山並みを臨む雄大な眺めには息をの呑むこと間違いなしです。