11月中旬から12月初旬が見ごろ。夜間のライトアップもある、京都市内の穴場紅葉スポット「妙覺寺」

京都の人気観光シーズンのひとつが、紅葉の季節。多くの観光地はどこも人が多く、なかなか落ち着いた空間で楽しむことは難しいもの。しかし京都市内にありながら、まだあまり知られていない紅葉スポットがあります。それが今回ご紹介する「妙覺寺（みょうかくじ）」。真っ赤に色づいた紅葉をじっくりと堪能できますよ。

1378年に京都の四条大宮で創建された「妙覺寺」。その後1483年に足利義尚によって二条衣棚へ移転し、さらに1583年に豊臣秀吉により現在地へ移転をしました。その間、千利休がお茶会を開いたり織田信長が宿泊することもあったそう。信長は同寺を1番の定宿としており、京都に訪れた20数回のうちの18回をこちらで過ごしました。

そんな歴史のある同寺ですが観光客はそれほど多くなく、実は隠れた紅葉スポットの1つ。自然の姿をそのままに、手を加えないよう維持されてきた”法姿園”などの庭園を有し、のんびりと紅葉を楽しむことができます。緑色の苔と真っ赤に色づく紅葉の対比は吸い込まれてしまうそうになるくらいの美しさで、思わず時間を忘れて見入ってしまうくらい。またひらひらと散っていく様や、散り落ち重なった紅葉の絨毯も素敵なので時期を少しずらして訪れるのもいいかも。拝観は期間限定になっていて、2022年の秋季特別拝観は11月14日～12月4日で夜間はライトアップがされる予定。特別なこの期間に思う存分京都の秋を感じてみて。