”祇園の夜桜”がライトアップ。京都市最古の「円山公園」で幻想的な風景を堪能しよう

京都を代表する桜の名所といえば、何といっても「円山公園」。600本以上の桜が咲き誇る同園ですが、なかでも人々を惹きつけてやまないのが”祇園の夜桜”と呼ばれるしだれ桜。4月9日まではライトアップされていて、幻想的な美しさと昼間とは異なる趣で魅せてくれます。

1886年に誕生した京都市内で最も古い公園、「円山公園」。多くの人々に親しまれており、八坂神社や知恩院などの観光スポットに隣接しているため、お参りの途中に立ち寄る方も多いです。四季折々の美しい景色が楽しめますが、園内を華やかに彩る桜が咲き乱れる季節には特に観光客で賑わいます。

円山公園で最も有名なのが、中央にある2代目の”祇園の夜桜”と呼ばれるしだれ桜。初代のしだれ桜は高さ12メートル、根回り4メートルもあり、1938年には天然記念物に指定された名木でしたが、1947年に枯れてしまいました。2代目の”祇園の夜桜”は、初代の種子を採取して育てられたもの。1949年に現在の場所に植栽され、今では大きく成長し、毎年美しい桜の花を咲かせ多くの人を魅了しています。

“祇園の夜桜”以外にも、ソメイヨシノを含む600本以上の桜が咲き誇る同園。例年3月下旬から4月上旬が見頃で、2023年は4月9日までライトアップが予定されています。幻想的に照らし出される夜桜は圧巻で、春の風に吹かれて舞い散る桜の花びらを見るのもまた格別。穏やかな陽気の中、のんびりと散策しながら桜吹雪を堪能するのはいかがでしょうか。